20代女性の人口の割合を以前の記事で紹介しました。
地域ごとに大きく差があり、20代全体の人口の割合と20代女性の人口の割合では順位が5つ以上も異なり県もありました。
順位が上がる→女性の割合が高い
順位が下がる→男性の割合が高い
ということになります。
というわけで、今回は20代男女の人口比を調査してみました。
男性100人に対して女性が何人いるかという形式でランキングにします。
今回も統計ダッシュボード‐人口ピラミッドの2025年予測人口を参照しました。
以前の記事はこちらからご参照ください↓
記事のリンク
全国平均は?
まずは全国平均からです。
20代全体 12442855人
20代男性 6378273人
20代女性 6064582人
男性100人に対する女性の人数は95.0人となります。
出生比はおおよそ
男:女=105:100
となるので、概ね数値通りですね。
95.0人以上の都府県
まずは20代男性100人に対する20代女性の数が全国平均の95人以上の都府県です。
1位 奈良県 103.2人
2位 大阪府 102.1人
2位 鹿児島県 102.1人
4位 兵庫県 101.7人
5位 福岡県 101.3人
6位 佐賀県 99.8人
7位 東京都 99.5人
8位 熊本県 98.7人
9位 京都府 97.5人
10位 宮崎県 97.3人
10位 和歌山県 97.3人
12位 岡山県 96.8人
13位 埼玉県 96.6人
14位 長崎県 96.3人
15位 沖縄県 95.9人
16位 鳥取県 95.8人
17位 千葉県 95.6人
18位 宮城県 95.2人
これらの都府県は出生時の比率より女性の割合が高いため、女性がより多く集まっているか男性がより多く流出しているかのどちらかになります。
東京都、大阪府、宮城県など大都市がある県は女性をたくさん集めた結果で、
鹿児島県、沖縄県、鳥取県などの地方は男性がより多く流出した結果でしょうか。
関西地方と九州地方が大量にランクインしています。
関西6府県は滋賀県以外、九州7県も大分県以外の全てがここで出てきました。
90.0人~94.9人の道県
続いては全国平均よりもやや男性の割合が高い90.0人~94.9人の道県です。
19位 神奈川県 94.7人
20位 北海道 94.2人
21位 岐阜県 93.7人
22位 広島県 92.1人
22位 香川県 92.1人
24位 愛知県 91.5人
24位 大分県 91.5人
26位 徳島県 91.2人
27位 三重県 90.8人
28位 長野県 90.4人
29位 愛媛県 90.2人
30位 山口県 90.1人
先程とは対照的に男性の流入または女性の流出が多いということになります。
神奈川県、愛知県あたりはより多くの男性が流入してきた結果で、その他はより多くの女性が流出した結果でしょうか?
ちなみに広島県は大都市があるものの、転出超過が続く地域であったりもするので、女性が流入して来るスピードを上回って流出しているのかもしれないですね。
90.0人未満の県
最後は90.0人未満の県です。
31位 新潟県 89.2人
32位 青森県 88.6人
32位 秋田県 88.6人
32位 高知県 88.6人
35位 島根県 88.2人
36位 静岡県 87.8人
36位 山形県 87.8人
38位 滋賀県 87.4人
38位 岩手県 87.4人
40位 群馬県 87.3人
41位 栃木県 86.7人
42位 山梨県 86.6人
43位 石川県 86.5人
44位 福島県 85.5人
44位 福井県 85.5人
46位 茨城県 85.4人
47位 富山県 85.0人
東北6県は宮城県以外の5県が、北陸地方と北関東は共に3県全てがランクインです。
東北と北陸は新幹線も通っていて首都圏へのアクセスがしやすく、流れ込んでしまうのでしょうか?
北関東3県、静岡県、新潟県、山梨県もやはり首都圏へ女性が吸い込まれているのが推測できます。
そして多くが上位にいた関西地方であるはずの滋賀県がここで出てくるのは少し意外でした。
大阪にも名古屋にもアクセスしやすいのが要因かもしれません。
マップで表すと?
男性100人に対する女性の数を3人ごとに区切って色分けしてみました。
100.0人以上→赤色
97.0人~99.9人→オレンジ色
94.0人~96.9人→ピンク色
91.0人~93.9人→水色
88.0人~90.9人→青緑色
85.0人~87.9人→紺色
東日本は男性の割合が高い県が多く、仙台・札幌といった大都市がある地域と首都圏で女性の割合が高くなることが分かります。愛知県は工業がさかんで男性が多い地域だと言われていますが、20代だけに限定すると男性が集まると同時に、進学や就職を機に周辺から女性も集まってくるため、中和されているのでしょうか?
西日本では関西地方と九州地方は女性割合が高く、中間にある中国・四国地方では男性割合が高くなるものの、東日本にあるような極端に男性の割合が高い地域はないようです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
出生時の比率である105:100(男性を100としたら女性95)から離れるほど、それだけ人口の移動が起きているということであり、それぞれの地域の移動の傾向も分かって面白いですね。